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【男女別】学生服の選び方を解説!サイズ選びを失敗しない採寸方法

新しく制服のある学校に入学するとき保護者は、学生服を選ぶ難しさに直面します。その大部分は、長期間着ることからくる、子どものこれからの成長も加味しなくてはならない点です。この記事は、そんな難しい学生服の選び方について、押さえるべきポイントを男女別に解説します。

学生服は「採寸結果」と「サイズ表示」をもとに選ぶ

学生服の選び方で重要なのは、採寸結果とサイズ表示の2点です。まず客観的な採寸結果をみていきましょう。学生服の採寸では一般に、次のような部分を測定します。

上着の寸法
総丈:襟の付け根から背中、お尻を通ってかかとまでの寸法
上衣丈:襟の付け根から上着裾までの寸法
肩幅:片方の肩の縫い目から襟の付け根を通りもう片方の肩の縫い目までの寸法
袖丈:肩の縫い目から手首の付け根までの寸法
胸囲:乳頭を通る、水平な胴回りの寸法

スラックス・スカートの寸法
ウエスト:最も短い胴回りの寸法
ヒップ:最も長いお尻周りの寸法
ワタリ幅:最も長い太もも周りの寸法
もも回り:尻ぐりの下15cmのもも回りの寸法
ズボン丈:できあがりの、ウエストの上から裾までの縫い目の寸法
股下丈:できあがりの、内股のあわせから裾までの縫い目の寸法
スカート丈:できあがりの、ウエストベルト上から裾までの寸法
裾幅:できあがりの、裾の寸法
これらの結果をもとに、着用する3年後の姿を予想して身長を基準としたサイズを選びます。このとき多くが「大きすぎる」と感じるでしょう。
しかし特に上着は、4月の入学後早々に暖かくなるため着用しなくなり、次の着用は10月と、実に半年後です。特に中学生は平均で、男子が12cm以上、女子が5cm前後身長が伸びるといわれています。1~3サイズまでは許容範囲と考えてもよいでしょう。

制服サイズのA体・B体ってなに?

次に確認するのは、サイズ表示です。数字とアルファベットの組み合わせで記されている「180A」「165B」などのように書かれたものになります。数字が身長を表し、身長の値の右にある「A」「B」は、それぞれ「A体」「B体」と呼ばれる大まかな体格の区分を示しています。A体は小柄~普通、B体はがっちり~太めといった具合です。
学生服の選び方においてこれは、なるべく買い替えが発生せずに済むよう、子どもが将来どのような体型になるかをも見越すことでもあります。特に男子は急激に成長し、その過程で取り組んでいるスポーツや部活動からも大きな影響を受けるはずです。
同じような活動をしている先輩を知っていれば、その保護者に尋ねたり他の子どもの成長例などを参考にするのもよいでしょう。

女子の学生服の選び方・目安

ここからは、学生服の実際の選び方を解説しましょう。まずは女子からです。女子は小学生のとき、毎年平均6~7cm程と身長は急激に伸びるため、洋服選びや買い替えが大変だったかと思いますが、中学生からはどうでしょうか。

女子中学生の学生服サイズ
女子は中学生になってからの身長の伸びは、次のように小学生のころに比べると穏やかです。

学年
平均身長(cm)
伸び(cm)
中学1年生
152.6

中学2年生
155.2
2.6
中学3年生
156.7
1.5

そのため、中学校入学直前にサイズを選ぶなら、中学3年間の伸び4.1cmをカバーできるくらいがよいでしょう。高校生になれば伸びはさらに小幅になるため、5cm刻みのサイズ単位でいえば1サイズ大きめが適しているといえます。

女子高校生の学生服サイズ
高校生になってからの女子は、平均すると身長の伸びはかなり小さくなります。

学年
平均身長(cm)
伸び(cm)
高校1年生
157.3
0.6
高校2年生
157.7
0.4
高校3年生
157.9
0.2

中学3年生から数えても、1.2cmです。すでに入学時点で体格がほぼできあがっているといえます。サイズ単位の、実に4分の1程度とごくわずかなため、入学直前の体格にぴったりめでよいでしょう。気になるなら1サイズ大きくてもよいですが、キレイに着こなしたければ、あまりおすすめできません。

男子の学生服の選び方・目安

男子の身長は小学生のころ、毎年平均4~5cmずつ伸びます。女子よりやや小幅ですが、その分中学生から急激に伸びるのが特徴です。しかも男子はスラックスの丈にも注意する必要があります。

男子中学生の学生服サイズ
男子中学生の平均身長の伸びは、下の表のとおりです。

学年
平均身長(cm)
伸び(cm)
中学1年生
154.3

中学2年生
161.4
7.1
中学3年生
166.1
4.7

中学校入学直前の身長は、3年生までで実に11.8cmもの伸びを見せます。これは女子の3倍近く、サイズ単位でいうと2サイズを超える数値です。中には3サイズ以上成長する子どももいることでしょう。

ただ、成長には個人差があるため、選ぶなら平均的な2サイズ大きめがおすすめです。もしそれ以上成長するようなら、買い替えると考えておくとよいでしょう。

男子高校生の学生服サイズ
男子も高校生になると、身長に中学生ほどの伸びはなくなります。

学年
平均身長(cm)
伸び(cm)
高校1年生
168.8
2.7
高校2年生
170.2
1.4
高校3年生
170.7
0.5

高校入学直前から3年までは1.9cmと1サイズよりずっと小幅です。そのため選ぶなら体格にちょうど、大きくても1サイズ上の学生服をおすすめします。

サイズ選びに失敗しない採寸方法

学生服のサイズは、上述したように「160A」のように、3桁の数字とアルファベット1文字で表されます。身長(縦方向の)、アルファベットは体型(横方向の)サイズといってよいでしょう。ここでは縦方向、横方向に加え男女に共通するウエストサイズの選び方について解説します。

身長サイズ(縦方向)の選定方法
3年間で考えると、身長の伸びに応じた大きめのサイズを選ぶとよいのですが、とはいえ中学入学時の体格はまだ小さく、あまりに大きいサイズだと胸囲も肩幅も余り過ぎて着心地も悪く、見栄えもよくありません。

また標準体型に比べて非常に小柄、または細身の場合は、身長だけでサイズを選ぶと、やはり胸囲や肩幅が余ってしまいます。サイズはあくまで目安と考え、試着した印象や見栄え、予想される成長のしかたを考慮して選ぶようにしましょう。

体型サイズ(横方向)の選定方法
特に上着の体型サイズは、単に身体の成長だけが変わる要素ではありません。暑さの残る秋口や日差しの強くなる春先と、厳寒の冬では重ねて着る衣服の種類も数も違います。そのため一般に、胸囲寸法に少なくとも15cm、最長でも23cmの範囲内のものを選ぶのがおすすめです。

もちろん体型からA体かB体かを決めた上で選ぶ必要があります。子どもの特徴に合わせ、必要なら買い替えの備えも必要になるでしょう。

ウエストサイズの選定方法
ウエストサイズは、リラックスした状態のウエスト寸法にプラス3~5cmのサイズが標準です。そして例えば実寸70cmであればウエスト73cm、71cmではウエスト76cmといった具合に、ウエストサイズは3cmごとに切り上げます。

また冬場にジャージなどを重ね着することがあるようなら、実際にジャージを着用して試着しサイズを選ぶようにしましょう。

個人の成長を見越して、小さすぎず大きすぎない学生服を選ぼう

学生服の選び方の難しさは、伸び盛りの時期の成長の度合いを見越して、着心地や見栄えが悪くない程度の、大きすぎず小さすぎないサイズを選ぶことにあります。男女とも、特に中学生の3年間に平均身長が最も伸びるため、選び方も難しいといえるでしょう。

しかし子どもの体格や成長には個人差があり、大切なのは子どもの着やすさであり見栄えです。解説した選び方を目安として、試着して子どもや販売店スタッフの意見を参考に、納得のいく学生服を選ぶよう努めましょう。

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