ジェンダーレス水着の特徴や生まれた背景・賛成の声から批判的な意見まで
ジェンダーレス水着とは、性別問わず着用できる水着です。採用を検討している学校も多く、2023年からは一般発売されます。ジェンダーレス水着が生まれた背景や、賛成・反対の意見までまとめて紹介します。
目次
ジェンダーレス水着とは?
100校が採用を検討中。2023年に一般販売へ
ジェンダーレス水着が生まれた背景
ジェンダーレス水着に対する批判の声
ジェンダーレス水着に対する称賛の声
水着や制服のジェンダーレス化が進む
ジェンダーレス水着とは?
ジェンダーレス水着とは、性別問わず着用できる水着のことを指します。長袖と半ズボンの組み合わせが一般的で、ラッシュガードのようにファスナーで開閉するタイプが多いです。
ジェンダーレス水着は、特に新しいデザインというよりは、昔の映画などで見かけるスタイルに近いといえます。身体の線が分かりにくいので、水着に抵抗がある方も着用しやすいデザインです。
正式名称は「男女共用セパレーツ水着」
ジェンダーレス水着の正式名称は「男女共用セパレーツ水着」です。男子用・女子用と分けられていないため、サイズだけで選べます。
また、ジェンダーレス水着は長袖で、サイズがぴったりと合わなくても脱げてしまうことがありません。下衣もゴムや紐などでウエストの調整ができるため、大きめのサイズを買っても落ちることはありません。
そのため、あえて大きめを買って身体の線が出ないように工夫することも可能です。成長著しい小学生でもサイズアウトしにくく、毎年買い替えなくても済むというメリットもあります。
ジェンダーレス水着の特徴
ジェンダーレス水着は上衣はラッシュガードのような長袖、下衣は半ズボンの組み合わせが一般的です。しかし、ラッシュガードとは異なり、1枚だけで着用できるように工夫されています。素肌に直接着用するため、ファスナーが勝手に開かないように工夫されている点も特徴です。
特に性差が出やすい胸部や臀部、ウエストはゆったりとした作りになっているので、膨らみが気になる生徒も安心して着用できます。また、着替えをするときには裏地が見えることもあるので、下着に見えるベージュは使用せず黒などの表地にも見えるものを使っています。
100校が採用を検討中。2023年に一般販売へ
水着や介護用品の製造・販売を行うフットマーク株式会社では、男女共用セパレーツ水着を開発しました。同社によると、男女共通のデザインはスクール水着業界で初です。
反響は大きく、約100校が採用を検討しています。また、2023年からは一般販売も始めることが決定しています。
なお、スクール水着は徐々に肌の露出が減ってきています。1970年代は男女ともに脚ぐり部分が深いタイプ(男子は競泳用水着のようなスタイル、女子は股部分が狭いワンピーススタイル)でしたが、2000年代になると男子は太ももまで隠れるハーフパンツ型、女子はセパレーツタイプで下衣はショートパンツ型が主流になりました。
参考:フットマーク株式会社
ジェンダーレス水着が生まれた背景
スクール水着界では、元々露出が少なくなる方向へデザインがシフトしていました。しかし、男女の性差のないジェンダーレス水着が誕生したことで、肌の露出はかつてない水準で抑えられるようになっています。
肌の露出は、特に思春期の子どもたちにとっては回避したいものの1つです。年相応の発育であっても、年相応でなくても、恥ずかしく思う子どもは少なくありません。ジェンダーレス水着により露出が減れば、学校の水泳の授業にも参加しやすくなると考えられるでしょう。
また、次の事情も、ジェンダーレス水着の誕生に関わっていると考えられます。
〇 LGBTQの子ども以外の悩み
〇 プールの授業を休む女子の本音
〇 言わないだけで意外と多かった男子の悩み
それぞれの事情について見ていきましょう。
LGBTQの子ども以外の悩み
心と身体の性が異なる子どもにとっては、男子だからトランクス型、女子だからワンピース型といった着用水着の決めつけは苦痛です。LGBTQの子どもの気持ちに寄り添うためにも、男女共用の水着は必要といえるでしょう。
また、LGBTQ以外の理由でも、身体を見せたくないと考える子どもは少なくありません。例えば、アトピーで皮膚が荒れている、体毛が濃い、大人っぽい・子どもっぽい体形が気になるなどの事情から、水着を着用することに抵抗を感じる子どももいます。
プールの授業を休む女子の本音
プールの授業を休む女子は多く、学校によっては半分ほどの女子が泳がずに見学することもあるようです。生理や体調不良などで休む女子だけでなく、「男子に見られているようで恥ずかしい」「日焼けをしたくない」などの理由で休む女子もいます。
言わないだけで意外と多かった男子の悩み
水着に抵抗を覚えるのは、女子だけではありません。男子も「やせすぎている」「太っている」「筋肉がきれいについていない」などの理由で、水泳の授業への参加をためらうことがあります。
ジェンダーレス水着に対する批判の声
子どもの「肌を見せたくない」「恥ずかしい」という気持ちに寄り添ったジェンダーレス水着ですが、すべての人々から好意的に受け取られているわけではありません。例えば、次のような批判の声が聞かれることもあります。
〇 デザインがかっこ悪い
〇 全員指定はいやだ
〇 泳ぎにくそう
〇 必要性が分からない
デザインを改良したり、パターンを増やしたりすることで、より満足度の高い水着にすることができそうです。
ジェンダーレス水着に対する称賛の声
ジェンダーレス水着には批判的な声も一部聞かれますが、多くの方は好意的に受け止めているようです。ジェンダーレス水着を賞賛する方の意見について、ジェンダー問題とコンプレックス、その他に分けて紹介します。
ジェンダーに関する意見
「男性だから」「女性だから」と区別し、能力や気持ちを他者が決めつけてしまうことは、子どもの自我をつぶす行為に他なりません。ジェンダー問題と絡めて、ジェンダーレス水着を次のように評価する方もいます。
男女の区別がなくて良い
〇 わざわざ男性性・女性性を強調する必要はない
〇 心と身体の性別が異なることに悩まずに済む
コンプレックスに関する意見
性別とは関係なく、身体に対してコンプレックスを抱える方は少なくありません。特に感受性が豊かな小学生・中学生は、ちょっとしたことでコンプレックスを抱きがちです。露出が少なく、胸部・臀部・ウエストを強調しないジェンダーレス水着は、次のように評価されることがあります。
〇 胸が目立たないようにできる
〇 割れていない腹筋を出さずに済む
〇 体毛が濃いので見せたくない
その他の意見
ジェンダーやコンプレックス以外にも、ジェンダーレス水着を着用するメリットは多数あります。次のような理由から、ジェンダーレス水着に対して賛意を示す方もいます。
〇 日焼け対策として有効
〇 普段着とも近いので、着衣で溺れたときの対応を学ぶことができる
また、大人からは、「私が子どものときにもジェンダーレス水着が欲しかった」「プールや海に行くときのために、大人用も販売して欲しい」という声も聞かれています。
水着や制服のジェンダーレス化が進む
子どもの「恥ずかしい」や「見せたくない」という気持ちに寄り添うことは、子どもの気持ちを尊重するために不可欠なことです。「必要性が分からない」と考えている方も、多様性を受け止める気持ちを持てば、ジェンダーレス水着がなぜ求められているか理解できるようになるでしょう。
現在、水着だけではなく制服のジェンダーレス化も進んでいます。より多くの人々が生きやすい世の中にするためにも、ジェンダーレスの考え方について学んでいきましょう。
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